【濡れ手】 ぬれて
 手汗をかく人、またはその手。
 棹が滑らなくなる、艶がなくなる、撥がすべるなど、いいことがない。だからと言ってどうなるものでもなく、開き直るしかなさそうだ。
 ちなみに筆者は、ある職人に「これまで60年も三味線いじってきたけど、あんたほど湿った三味線は見たことがない」と言われた経験を持つ。今に至っても棹に艶がなく、滑らない。そのため、師匠や職人によく怒られる。
 棹についてはよく磨くこと、そして天気がいいときにケースを開けて棹についた湿気を少しでも飛ばすこと。撥についてはプラスチック台を避けて木製を使用すること、またはスポーツ用のグリップテープを巻くなどの工夫はある。野球用の松ヤニやシッカロール等は、棹に入り込んでしまうため避けた方が良い。
No.133 by りょう メール
2005/06/13 [Mon] 03:14
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