津軽の差別語。盲目の人の蔑称。津軽の地域によっても方言が変わるらしいが、平内町生まれの故・高橋竹山師は幼少の頃「めぐ!めぐ!」といじめられていたそうだ。明治から戦中戦後ぐらいまで、津軽地方で盲目の人や障害を持つ人は仕事がなく、三味線を弾きながら金品を貰って歩くしかなかった。ボサマと呼ばれる三味線弾きは津軽地方で蔑まされていたため、ずっと埋もれてきた芸能であった。「三味線弾き」と言う言葉自体もいい意味ではなく、一番最低の仕事と認識されていた。 作家・太宰治は金木町で生まれ育っているが、紀行文まで含めた彼の著作には一切民謡も三味線も出てこない。これは、太宰が名家の出であり、三味線や民謡を一段低く眺めていた証左であろうと思われる。
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