≡津軽三味線用語大辞典≡
【つ】10

【津軽あいや節】 つがるあいやぶし
「あいや節」を参照

【あいや節】  →関連事項
No.28 by りょう メール
2005/01/11 [Tue] 04:08
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【津軽小原節】 つがるおはらぶし
「小原節」を参照

【小原節】  →関連事項
No.29 by りょう メール
2005/01/11 [Tue] 04:08
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【津軽三下がり】 つがるさんさがり
 正式には「津軽馬方三下り」(つがるうまかたさんさがり)と言う。津軽五大民謡のひとつで、唯一三下がりの調絃で演奏する。哀愁を帯びた曲調が特徴。
 元は信州の馬方節と言われる。馬方節とは、馬子が唄っていた労働歌。これが江戸時代末期、現在の長野県軽井沢町周辺の追分宿で酒席の騒ぎ唄として定着し、各地に広まった。「馬方三下がり」は「追分節」とも呼ばれ、秋田の本荘追分や北海道の江差追分の原型ともなっている。また、南部地方ではこの流れを汲む「南部馬方三下がり」と「南部追分」のふたつが残っている。
 「馬方節」が津軽に入った当初は素朴なものだったが、津軽独特の奏法が採り入れられて現在の「津軽三下がり」となった。他の五大民謡同様、津軽の民謡は多くの先駆者たちが革新的な奏法を生み出すことでその独自性を築いているのである。

【五ツ物】 →関連事項
No.22 by りょう メール
2005/01/10 [Mon] 01:52
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【津軽三味線コンクール全国大会】 つがるじゃみせんこんくーるぜんこくたいかい
 津軽三味線の競技大会。会場が日比谷公会堂であることから、「日比谷大会」とも呼ばれる。毎年4月、第一週の日曜日に開催。主催は日本民謡協会。審査員は05年で9名、いずれも「超」がつく程の大御所の先生方で占められており、主催が持つ権威とあいまって、最大目標とする奏者も多いようだ。
 歴代の優勝者には、吉田健一(吉田兄弟)、福居一大(福居姉弟)、新田昌弘(新田親子)、高橋孝(二代目藤田淳一)、柴田雅人(史上初の四大会制覇)、椿正範、阿部金三郎(共に浅草追分所属)らが名を連ねており、その活躍には目を見張るものがある。また準優勝者からも、西元、吉田良一郎、福居典美、ア裕士らのトップ奏者を生み出しており、大会のレベルの高さが伺われる。
 審査は採点で行われ、集計結果がそのまま賞に反映されるらしいが、詳細は未公表。よりフェアな大会にし、かつ出場者の励みとするためにも、採点結果の公表が望まれるところだ。
 傾向としては、まず確実な基礎技術が求められる。その上で、しっかりと古典に立脚した演奏が好まれるようだ。あまりに斬新な手や洋楽的フレーズ、凝りすぎた楽曲は好まれない。演奏曲は「じょんがら節」と決まっているので、他の五大民謡は演奏できない。演奏時間は全員2分30秒。この縛りの中で、どのようにして自分を表現するかが勝負所だろう。
 現在、一般の部は出場者数80名の制限がかかっており、申込書類提出と同時に、自分の演奏を録音したMDまたはテープを郵送する必要がある。05年はおよそ200名の応募があったということで、これは出場するだけでもかなり狭き門。C級やB級といったクラス制限はない。
 様々な課題は残されているようだが、ともあれ、審査員の質や主催の知名度から言っても、今後はこの大会が中心になってゆくと思われる。

【大会】 →関連事項
No.131 by りょう メール
2005/04/13 [Wed] 04:04
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【津軽三味線全国大会】 つがるじゃみせんぜんこくたいかい
 青森県弘前市で行われる津軽三味線の競技大会。津軽三味線の大会では最も古く、1982年に第1回大会が開催され、以降毎年開催されている。現在の主催は「21津軽三味線ネットワークジャパン」(会長・笹森建英)。審査員は新聞社の社長とか、「民謡愛好家」という肩書きを持つ人とか、正直よくわからないが、それでも木下伸市、上妻宏光をはじめ、渋谷和生、進藤正太郎、松田隆行などの有名演奏家を多数輩出している。
 当初、審査委員長は大條和雄氏だったが降板、実質的には故・山田千里氏主宰の大会だった。そのせいか山田流、または山田流に近い奏法・楽曲が重視される傾向にある。基本的にはスローテンポで重量感ある演奏が好まれ、トリッキーな手やハイテンポの演奏は好まれない。また、原則として竹山流の演奏も審査対象外となっているようだ。
 クラスは男女C級、男子B級、男子A級、女性、ジュニア、シニアに分かれている。本来は修得年数による分類で、C級は3年以内、B級は4年以内、A級は5年以上とされていたのだが、05年から「以内」が「以上」と書き換えられた。実際、この修得年数による分類を厳守していた人は稀だったので、現実に即した変化と言えるだろう。通常、大会は初日の予選と翌日の本選の二日間に分かれる。若手はC級から出場し、各級入賞を経てA級に挑むのが基本。現在、A級の最年少優勝記録は浅野祥の14歳、女性部門は塙智恵の17歳となっている。
 A級は三連覇、女性部門は二連覇が最高の栄誉とされているが、過去、三連覇を達成したのは渋谷和生(元ザ・セコンド・山田千里)、進藤正太郎(踊正太郎)、松田隆行、浅野祥の四名。女性部門で二連覇を達成したのは成田里織(山田里千美)、中村春子の二名のみとなっている。なお、ここに挙げた6名のうち、松田隆行と浅野祥を除く4名は山田流の出身。これがこの大会の傾向を端的に表していると言える。
 これに限らず、この大会には妙な噂がたくさんある。特定の奏者に限ってタイムオーバー(減点対象)を知らせる太鼓が鳴らないとか、人によって突然マイク音量が大きくなるとか、逆に小さくなるとか、青森県出身者や「全国津軽三味線協議会」会員の流派は優遇されるとか・・・それぞれの真偽は測りかねるが、何かと噂が絶えない大会であるということだけは断言できよう。
 しかしながら、この大会は「ありがたみ」の演出が非常に巧みである。CD収録はもちろんのこと、パンフレットに前年の全入賞者名を書き連ねたり、歴代優勝者名を頻繁に明示したり、また団体優勝チームに持ち回りの優勝旗を授与したりといった演出は、出場者の受賞意欲をかき立てるだけでなく、入賞者の名誉を保ち、大会の権威を十分に引き上げている。この点については見習うべき点が多く、他大会ももっと工夫を凝らしてもらいたいところだ。
 もちろん出場は自由。例年5月2日〜5日の間の2日間で開催されている。

【大会】 →関連事項
No.120 by りょう メール
2005/02/11 [Fri] 03:51
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